Q1. ブリッジの治療は、長く持たないのですか?
A1. 長持ちさせられるかどうかは治療後のケア次第です。
当院では部分入れ歯の治療を行う方が多くいらっしゃいます。
その中でも、以前治療したブリッジに不具合があり、診査の結果、やむなく今回は部分入れ歯になるといったケースも少なくありません。
ブリッジの治療が一概に長持ちしないとは言えません。
定期的にメンテナンスを行い、歯周病や虫歯のケアをしっかり行うことで快適に使って頂いている方も多くいらっしゃいます。
ブリッジの治療のデメリットとしては、構造上抜けてしまった歯の両端の歯を削って連結した歯を被せる形態になるために、
- 両端の歯に負荷が大きい(例えば2本抜けていれば土台の2本で4本分の力を支える)
- 虫歯でない歯を削ることになる(削ることで新たな虫歯のリスクは増えてしまいます)
などがあり、最悪の場合、ブリッジの歯全てを失い結果として欠損歯数が増えてしまうことがあります。
ただ、部分入れ歯でも、放置していれば、支えのフックになる歯の負荷から不具合が生じてくることがあります。
ブリッジは気が付かないうちに、悪化している来院される方が多いのも事実です。
土台の歯の被せ物の中が虫歯になっていても、外からは見えないため自覚しにくく、土台の歯の片方がしっかりしていると、片方の虫歯が悪化していても気付かないことがあります。
検診を受けていても、外見からは見えにくくレントゲンでも発見しにくいことがあり、見過ごされることがあります。
ブリッジは清掃性が悪いことも、長く持たせることができないことに影響しています。
ダミーの部分(歯がない部分)には、食べかすが残りやすく、そこは歯ブラシの毛が届きにくいところでもあります。歯間ブラシやデンタルフロスなどの補助器具をしっかり使う習慣がない方には維持管理は難しいかもしれません。
その点、入れ歯はとり外すことによって、毎日キレイにお掃除することができます。定期検診で残っている歯の状態もチェックし、虫歯、歯周病の管理をすれば、長く快適に使えることも少なくありません。
ブリッジ、入れ歯、インプラント・・・何れの治療にしても、抜歯をせざるを得ないような口腔内の環境、そうなった原因があるはずです。
その多くの場合は、菌のコントロールであり、自分で毎日正しくケアをし定期検診を受けるという習慣がないことに起因します。
どのような治療を選んでも、長持ちさせられるかどうかは治療後のケア次第ということを考えなければなりません。