入れ歯治療、自由診療の治療費の考え方(Vol.1)
日本には『国民皆保険制度』という素晴らしい保険制度があり、病気になっても安い料金で治療を受けられるようになっています。
歯科治療においても、長い間、この保険治療範囲内での治療が主となり、虫歯治療なら1回の治療費が2〜3千円と、比較的安価に受けられる時代が長く続いてきました。
しかし、医療分野の技術革新や進歩は目覚ましいものがあり、最近では高度な治療で、より審美性に優れ、かつ2次的なむし歯や歯周病になりにくく、調和のとれた咬み合せなどにより結果的に長期的な予後の良い治療法がたくさん世の中に出てきています。
そしてこれらは、『保険適応範囲外』の治療が多く、これらを『自由診療』もしくは『自費診療』などと呼ばれます。
世の中には、『自由診療』=『高額治療』などと言った具合に、多少誤解や強引なイメージで形作られている雰囲気も否めません。
しかし、『自由診療』における治療の内容は、保険治療では実現できない高度な技術で、質の高い材料などを用いて治療を行う事が多いのが現実です。ただ、保険がきかないために、すべての治療費を患者さんにご負担いただくため、非常に高額であるかのように感じるのです。
そんな中、最近では、歯科医院によっては、肝心の患者さんのお口の健康よりも「金額の安さ」を売りにしているようなケースも見られるようになりました。
本来であれば十分な経験を持ち、患者さんに対する治療に責任と自信を持っているドクターは、細心の注意を払いながら、失敗を限りなくゼロにするべく、治療に当たっていますし、治療後の長期的な機能も考えた上での仕事であれば、変な安売りはしないはずです。
このあたりは、極めて残念でなりません。
今後、近い将来において、様々な新しい歯科治療は保険適応になっていくことかと思います。しかし、それらがまだ適応されていない現状では、保険適応になっていない治療の治療費は、患者様にご負担いただくわけですが、保険適応の治療技術以上のクオリティをご提供できることは間違いございません。
前述したとおり、自由診療でうけられる歯科治療は、患者さんの今後の口腔内の健康を考えると、より長期的に大きなメリットを享受できる治療が多いのですから。
逆に、保険適応範囲内での治療を選択したばかりに、何度も何度も再治療を繰り返してしまうケースもありますから、色んな角度からご説明が必要になります。
実は、日本国内の医療費は右肩上がりで延びており、保険制度の破綻すら危惧されています、しかし、その反面で歯科治療にかけられた医療費は横ばいなのをご存知でしょうか?しかも、全体の医療費のわずか7%だという数字もあるほどです。(2007年データ)さらに、海外の歯科治療費と比べても非常に安価に様々な治療ができるのが日本の歯科治療であり、それは良い面もあれば良くない面のあるということがいえます。これについては、かなり説明が必要なので、次回の記事で書いていきます。
当院では、これらの違いを丁寧にご説明させていただき、患者様にご納得いただいてから、治療のステップに進みますのでご安心ください。
院長の無料相談
体験者の声 東京都 60代 女性
“数年前に初めて入れ歯にしたのですが、なかなか合わなくて『入れ歯ってこんなに噛みにくいものか』と、いつも悩んでいました。
諦めかけたところ、サイトで入れ歯相談の林先生を知りました。
お昼休みにじっくりと話を聞いてくれ、納得して治療に入ることができました。”