症例

No.59「20年ぶりの歯医者さん。長い間、放置した歯が綺麗に治り満足です。」(50代 女性)

症例

長い間、放置した歯をなんとか治したい

歯医者に来るのは20年ぶりで、どこに行けば良いか迷いながらネット検索などをしていたところ、比較的近所に、入れ歯や審美治療に力を入れているユアー歯科クリニックを見つけられたそうです。

長い間、歯のことは気になりつつ、不具合も感じていたそうですが、忙しさやきっかけがつかみにくい中で、今回は口内炎の痛みもあり、一歩踏み出して来院されました。

「全体的に治療が必要な箇所は多いと思いますが、まずは目立つところから先に治して欲しい」というご要望も踏まえながら、まずお口全体のむし歯、歯周病、噛み合わせの精密検査を受けて頂き、いくつかの治療の選択肢を一緒に考えて頂きました。

全体の治療には半年以上かかりそうなことが予想され、治療中の見た目や噛めない状態を無くすためには計画的に治療を進める必要がありました。また、上下の奥歯で噛み合う歯がない場合は、「噛み合わせの基準」を作ることが先決であり、重要な過程になります。

欠損(歯がない状態)、残根(重度のむし歯で歯根だけ残った状態)のまま過ごされていたので、まず下顎に仮の義歯を作製し咬合関係をひとまず回復することから開始しました。
仮義歯を装着することにより奥歯で噛み合わせることができるようになりました。

奥歯で噛み合わせがない状態が続くと、その負荷は小臼歯、前歯へと負担が増していきます。
その結果、前歯が前に傾いてきたり、欠けたりすることで、審美的に見過ごせない状態となり、歯医者にいらっしゃるというケースは少なくありません。
そうなる前に治療することが望ましいのですが、奥歯がない状態を放置すると前歯にも悪影響を及ぼし、その結果大がかりな治療となり、費用も時間も大きくかかることになってしまいます。

今回は、前歯への負荷がそこまで強くない状態で来て頂いたことは幸いでした。

下顎の仮義歯で咬合関係を確保しながら、複数個所のむし歯、歯周病の治療を進め、最終的には「ミラクルデンチャー」を装着しました。
左右2本ずつ計4本の奥歯の入れ歯の場合、左右別々に2つの入れ歯を作ることも可能です。

しかし、奥歯は咬合力が大きいので残存歯にかかる負荷を考慮して両側にまたがる1つの義歯として設計しました。その分できるだけ違和感が少なくコンパクトであり、金属のフックなどが見えない「ミラクルデンチャー」を採用しました。

その後、左上の3本の欠損部分には、「ナチュラルデンチャー」を選択しました。3歯欠損の場合は、できれば片側ではなく、両側にまたがる入れ歯で安定性を確保したいところでしたが、しゃべりやすさなどを考慮して小さい片側の入れ歯としました。
そのかわり小さい入れ歯でも、咬合力を加えた時に痛みが出にくくするため歯ぐきと接する面に柔らかいシリコン加工を施し、見えないところで金属補強した「ナチュラルスーパーソフト」を採用しました。 

むし歯の治療には、セラミックの審美性の優れた被せ物を使用し、全体的にご満足いただける治療になったことを嬉しく思います。
そして、取り戻した健康を維持するために、治療終了後も定期的にメンテナンスに通っていただいております。

患者様の声

 

治療の概要

費用

右上 左上456 ナチュラルスーパーソフト デンチャー 約20万円(税込)
右下765 左下55 ミラクルデンチャー フィットⅢ 約38万円(税込)

治療期間と回数 10ヵ月 (約30回)
副作用とリスク 慣れるまで口腔内で異物感があります。

 

装着前

装着後

装着後

ナチュラルスーパーソフト

 

ミラクルデンチャーフィットⅢ