症例

No.43「つけている状態が普通で、無くてはならない存在です」(50代 女性)

症例

つけている状態が普通で、無くてはならない存在です

こちらの方は、ネット検索から入れ歯相談情報ページをご覧頂き相談にいらっしゃいました。
快適にずっとつけていられる入れ歯を探していたところで、このサイトを見つけて頂いたそうです。

10年ほど前に奥歯の欠損部位について保険の部分義歯を作製したとのことです。しかし、結局すぐ使わなくなってしまったそうです。装着しているとどうしても違和感があり、つけ心地が悪く、外していることにそれほど不便さを感じなかったことも理由のひとつだったそうです。

最近になり、奥歯の欠損部分と噛み合う側(上顎)の対合歯が移動して下がってきたこと、反対の右側ばかりで噛む状態になっていることによる他の歯への悪影響が心配になり来院されました。
顔を前から見た時の口元、あごの輪郭の変化についても気にされ、抜けたところに歯が入れなければいけないと思い、新しい義歯の作製を希望されました。

一番奥の歯が欠損していましたので、前後の歯で支えるタイプの義歯を作ることはできません。小さい片側だけの義歯でも設計は可能なのですが、噛んだ時にガタついたり、義歯の面積も小さいので歯ぐきに負荷がかかり、痛みが出る可能性がありましたので義歯の大きさは大きくなりますが両側での設計にすることをお勧めしご納得いただけました。

保険適用の入れ歯ですと、クラスプ(固定する金属のフック)の場所が小臼歯にかかることが多く、そうなると目立ってしまいます。
そこで、今回は薄く小さくても耐久性があり、両側にまたがるような設計でも違和感の少ないミラクルデンチャーを採用しました。
人工シリコンのコンフォート義歯も候補には挙がりましたが、多少厚みが出てくるため、クリアランス(噛み合う歯との隙間)も厳しいことから、ミラクルデンチャーとなりました。

治療は、先に対合歯(義歯と噛み合う歯)の治療を先にする必要があるかどうか診査するため、口腔内の模型を精密に作成し、技工士と何度も擦り合わせをすることで、入れ歯が入った後の状態を正確にシミュレーションすることが可能となりました。また、ミラクルデンチャーは薄く、コンパクトに設計できるため比較的クリアランスが少ないケースでも作製が可能なことが多くあります。

入れ歯が完成してから、2、3回の調整が終わるまでは、1日中つけているには違和感があるとおっしゃっていましたが、調整後はぴったりとフィットし「もう今ではつけていることを忘れるくらい、無くてはならない存在になりました」との感想を頂いています。

治療の概要

費用

ミラクルデンチャー 約35万円(税別)
上顎 左下67

治療期間と回数 2ヵ月(約6回)
副作用とリスク 慣れるまで口腔内で異物感を感じることがあります。ごく稀に金属アレルギーがある場合があります。

 

治療前

治療後

治療前

治療後

ミラクルデンチャー

ミラクルデンチャー