症例

No.30「ブリッジ、インプラント以外の選択肢としてのコンパクトな審美義歯」(50代 女性 千葉県)

症例

ブリッジの中が虫歯で使えなくなって

こちら患者さんは、上顎のブリッジが外れて使えなくなり、その治療として来院されました。
ブリッジを外してみると、土台として支えている歯の虫歯が進行しており、保存することも難しい状況でした。
歯医者は10年ぶりだったとのことでした。

当院では審美性の高い、義歯(入れ歯)治療の相談を多く受けております。(8割以上が女性です)
何度も入れ歯を作り直しているが、しっくりこないという方もそうですが、初めて歯が抜けた部分の治療としてインプラントを敬遠された方の相談が特に多くなってきているように思います。
その場合、欠損歯数が少ない場合は、以前に両隣の歯を削り橋渡しのように被せ物をするブリッジの治療をされており、これが、二次カリエス(治療した歯が、再び虫歯になってしまうこと)によって、外さざるを得ないという状況を多く拝見します。

虫歯も歯周病も原因の一つは、非常に小さな「細菌」ですので、数年の間の咀嚼や食いしばりで過度に力が加わり、接着したセメントが溶け出したり、ひびが入ることもあります。

そこから小さな細菌が侵入して、虫歯を進行させてしまうのが二次カリエスです。
完全に防ぐことは難しいですが、一度、歯を削り、詰め物や被せ物をした箇所は、「元に戻る」わけではありません。治療した箇所のリスクと上手に付き合っていくことで初めて健康が維持されます。

そのためには、年に数回は定期健診を受診して検査を行い、プラークを除菌しリスクを下げることが非常に大切になってきます。定期的に歯医者に行ってお口の中を管理することを推奨している、ユアー歯科クリニックでは「治療が終わってからが本当のお付き合い」と位置付けています。

なるべく違和感の少ないコンパクトはミラクルデンチャー

患者さんと相談した結果、止む無く3本の重度の虫歯の歯を抜歯し、義歯の治療を選択することになりました。
 
もう一度ブリッジができないか、インプラントにした場合はどのような治療になるか、入れ歯も多くの種類の中からもっとも適したものはどれかなど、患者さんと一緒に検討した結果、ミラクルデンチャーとなりました。
 
初めての義歯でしたので、できるだけ違和感の少ないもの、前歯ですので審美的に義歯と分かりにくいもの、そしてしっかりと噛めるものとしては、女性に人気のあるミラクルデンチャーが良いとの判断になりました。
義歯セット後は、心配した痛みはなく、少ししゃべりにくいと感じつつも、日常に問題ない状態にフィットしてきました

途中でご希望により、見た目が気になるところとして、義歯の歯並びを修正しました。また、使ってみて入れ歯の中に食べ物が入るという点は、隙間を埋めるリベース処置をすることで解消して行きました。

初めての義歯の場合は、最初から完成品というよりも常にその方のお口の状態、ご希望に寄り添い少しずつ微調整していき馴染んでいただくようにしています。

良い入れ歯は「修理ができる」という観点があります。

中には特殊な形状や素材で修理(微調整)が難しいものもありますが、当院がミラクルデンチャーを採用しているところに、機能性や審美性もありますが、「修理や調整が容易」というものがあります。

入れ歯も日々進化し、以前のようなイメージとはかなり変わってきています。
ブリッジ、インプラントでお困りの方は、入れ歯も一つの選択肢として考えるのも良いかと思います。

治療の概要

費用

ミラクルフィットⅢ 右上765432 左上5

治療期間と回数 5ヵ月(5回)
副作用とリスク 慣れるまで口腔内で異物感を感じることがあります。

 

治療前

治療後

ミラクルフィット

ミラクルフィット