症例

No.29「色々な治療方法の選択肢があって納得できました」(50代 女性 千葉県)

症例

インプラントが良いのか不安がありました

こちらの方はネットで検索され入れ歯相談にいらっしゃいました。

5年ぶりに歯科医院に来られたそうで、いろいろと悩んだ末の来院のご様子でした。歯が抜けたままのところがあり、食事がしにくく、見た目も気になる。また、痛い歯も出てきたため、近くの歯医者さんへ行かれたそうです。

そこではインプラントを勧められ、あとはあまり改善が期待できない入れ歯しかないと言われたそうです。

本当にそうなのだろうか?もっと他に良い方法は何かないのだろうか?と色々と調べ、女性の義歯、入れ歯を沢山扱っているユアー歯科クリニックを見つけて頂いたそうです。

当院では、まずご本人のご要望をじっくり聞かせて頂く相談の時間を持たせて頂き、その上で口腔内の精密な診断を行います。

インプラントのような外科手術が伴う大がかりな治療以外ということで、ブリッジ治療も検討しましたが、歯が抜けている場所、歯周病の状態など全体的なから判断し、機能性と審美性を両立できる義歯、ミラクルデンチャーを選択しました。

ブリッジの治療の限界

ご本人からは、当初から入っていた左上のブリッジだけでも持たせたい、ということで、保存の方法も色々検討しましたが、やはり根管(歯の中の根)が割れていたため、どうしても保存することができず、承諾を頂き抜歯の処置となりました。

当院の入れ歯相談にいらっしゃる方にお話しを伺うと、若い頃にできてしまった小さな虫歯に詰める治療を行い、暫く経って、そこに虫歯が再発したため大きく削りクラウンの被せ物の治療、更に再発により抜歯、抜けた歯の両端を削ってブリッジの治療、平行して歯周病も進行。

ブリッジ治療では過度な負荷がかかることから、数年後にブリッジを支えていた歯が支えきれずに「部分入れ歯」という経過を辿るということが多くあるように思います。

ブリッジ治療を望まれる方も多いのですが、支える歯が健康であり、歯周病の治療、予防もしっかり行うなどの条件が揃うことが必要です。また、一番奥の歯に適用できないなども部位も選びます。

ブリッジ治療も万能ではありません。先々これ以上歯を失わないようにするための治療としては、ブリッジではなく、入れ歯やインプラントが良いケースもありますので、よくよく主治医と相談されることをお勧めしています。

リハビリ用義歯で慣れてからミラクルデンチャーへ

残っている歯の部分は、できるだけ長く保存できるように根管治療から数本やり直し、どうしても土台(コア)が外れないところは経過観察をするなど、入れ歯だけではなく口腔内全体を、できる限り良い状態を維持できるように治療を進め行きました。

その間、入れ歯の部分は、上下ともに保険治療で治療用義歯(仮義歯)としました。新しい入れ歯に慣れるように調整を何度も行い、最終的な形態、咬合ラインを決めていきました。

仮義歯を使うことで、咬合力に堪えられるようにどこを強化するのが良いか。
舌触りなどどこが気になるか。
しゃべりにくいとすれば、どこが気になるか。

など、様々な観点から、診断を重ねて最終義歯へと進んでいきます。

おかげで、治療はスムーズに進み、最終義歯の満足度は大変高く、喜んでいただけました。

治療方針としては、人工シリコンのコンフォートタイプも検討しましたが、厚みが気になるということでしたので、今回はコンパクトで薄いミラクルデンチャーを選択して正解だったと思います。

「はめた感じは、食べかすも中に入らないし、よく噛めて嬉しいです。見た目がまだ少し気になるけど・・・」との感想を頂いております。

治療の概要

費用

上顎 ミラクルフィット 左上765 右上567下顎 ミラクルフィット 左下765 右下567

上下合わせて 約560,000円

治療期間と回数 上顎 ミラクルフィット 1.5ヵ月(5回)
下顎 ミラクルフィット 1.5ヵ月(5回)
副作用とリスク 慣れるまで口腔内で異物感を感じることがあります。

 

治療前

治療後①

治療後②

ミラクルフィット

ミラクルフィット

ミラクルフィット