No.15「保険の入れ歯とは全然違いました」(40代 男性 千葉県)
ブリッジがぐらつく
こちらの方は、現在ぐらついている上の前歯のブリッジを治したいというご希望で来院されました。
よく検査してみますと、歯周病が進行しており土台となる歯をもたせることが難しい状況になっていました。
ご本人は、もう一度ブリッジでの治療をご希望でしたが、再度、ブリッジにした場合、現在よりも長いスパンで橋渡しをする大きなブリッジとなり、更に隣の歯を削ることも必要になります。
そのため、土台となる歯への負荷も大きくなり、歯周病もあったため、長くもたせることが難しいという判断になりました。
そこで、応急的な対策として、保険で部分入れ歯による治療を行いました。
しかしながら、保険の部分入れ歯を半年ほど使用していただきましたが、違和感が大きく、しゃべり難くて仕事にも差し支えるとうことで、新たな治療となりました。
歯周病の改善が必須でした
そこで今回は、インプラント治療と小さな精密義歯のミラクルデンチャーの2つを検討することとなりました。
インプラント治療の魅力も大きいのですが、歯周病があることや、仕事もお忙しく、海外に行かれることも多いライフスタイル中で、インプラントを入れてしまった場合には、その後の長期的な管理が、一か所の歯科医院でできない可能性もあることから選択肢から外れました。
最終的にミラクルデンチャーの審美義歯の採用となりました。
しかい、いずれの治療方法にしても、歯周病があることにより、口腔内の環境が悪化することで様々問題の原因になることがあります。
歯周病は、サイレントディジーズ(Silent Disease:静かなる病気)とも表現されるように、ひどくなるまで(重症化するまで)病気であると自覚されることの少ない病気です。
歯周病という病気は、歯と歯ぐきの間(歯周ポケット)に溜まってしまった歯垢や、歯石の中にいる様々な歯周病菌が歯ぐきにダメージを与え、少しずつ歯を支える組織を壊していきます。
「虫歯は気を付けていたが、歯周病はあまり気にしていなかった」という方も少なくありません。
現在、日本人の歯を失う原因のトップは虫歯ではなく、歯周病です。
治療後も、できるだけ長く良い状態で維持するためには、お家での歯ブラシ(プラークコントロール)とともに、歯科医院での定期的なチェックとクリーニングが大きな役割を果たしてくことになります。
私たちは、治療が終わってからが本当の歯医者とのお付き合いだと思っています。
治療の概要
費用 |
280,000円 |
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治療期間 | ミラクルデンチャーのみ治療 1か月 通院2回(7月から2回) |
副作用とリスク | 慣れるまで異物感を感じることがあります。 |
Before
Before
After
ミラクルデンチャー