症例

面積が小さくなり違和感がなくなりました

こちらの方はインターネットでユアー歯科クリニックを見つけて下さり、来院されました。

上の前歯に入れていたブリッジが壊れてしまい、目立たないきれいな入れ歯にしたいとのご要望でした。
ブリッジ治療とは抜けた歯の両隣の歯を土台として橋渡しのように連結した補綴物（被せ物）で被せて補う一般的な治療法です。

比較的見た目も自然で、咬合力も確保できるものですが、本来3本の歯で支えるべき顎の力を2本で支えますので、土台となる歯に通常より大きな負荷がかかることがデメリットです。
また日頃のお手入れも歯ブラシだけではなく、歯間ブラシ等を使用してよりこまかい清掃を行い、さらに定期的な歯科医院でのチェックやメインテナンスを受けることも長持ちさせるためには重要です。

今回は、前から2番目の土台の歯が歯根破折（歯の根が割れてしまう状態）をきたしておりましたので残念ながら保存不可能と診断し抜歯をすることになりました。
抜歯後の治療の選択肢としては、さらに土台を増やしてのブリッジ治療、インプラントも考えられましたが、ご相談の結果、審美的、機能的に満足できるものであれば今回は入れ歯にしたいとのご希望で、ノンメタルクラスプデンチャー（金属のクラスプがない審美義歯）を選ばれました。
その中でも、特に外れにくく、目立ちにくい「ミラクルデンチャー（フィット1タイプ）」としました。

歯ぐきの色ができるだけ目立たないピンク色の義歯床の選択を行い、入れ歯をしっかりフィットさせるための維持装置も前歯に大きくかからず、左右対称になるように考慮して設計しました。

ミラクルデンチャーは、審美的な要求に高度に応えつつ違和感の少ない小さい入れ歯にすることが可能です。

その反面、材質的には今回のフィット1タイプは金属の補強材等を使用していませんので、耐久性はそれほど期待できませんが、審美性の優先度の高い前歯部にはとても有効な治療となるでしょう。
口腔内を良い状態に保ちながら、定期的なメインテナンスを継続し、緩んだりしても微調整が可能なミラクルデンチャーでしたら、ある程度長くお使いいただけると考えます。

ご本人からは「面積も小さくなり、口の中も違和感もなくなり本当に良かったです。外れてしまわないかの不安もなく快適です。食べかすも入りにくいです」との感想を頂いております。