歯を抜いた後、部分入れ歯にする事に抵抗がある方へ(Vol.5)
2017.01.31
やむなく抜歯に至ってしまい、歯を抜いた後、部分入れ歯を進められるケースがあります。若い世代ならなおさら、たとえ部分的でも『入れ歯』という言葉に抵抗を感じてしまい、『歯を抜いたあと、そのままでいいのに』と思ってしまいがちではないでしょうか?
歯が抜け落ちた後の歯の治療の選択肢としては、ブリッジや部分入れ歯、インプラント治療などがあります。
歯科医師は、周りの歯の状況を鑑みて、より良い選択肢を患者さんにご提示していきます。
各治療のメリット・デメリットを考慮しながら患者さんは治療の選択肢を決定するでしょう。そんな中、『入れ歯』という言葉の響きだけで部分入れ歯の選択肢を排除するのはいけません。
当然のごとく、部分入れ歯を入れずに歯が抜けた状態にしておくことが最も歯に負担をかけることですから、抜けたままにしておくという選択肢を選ぶことの無いようご注意ください。
歯が抜け落ちたままにしておくと、周りの健康な歯まで劣化していきます。不自然な噛み癖になり、どんどん噛合せが悪くなります。
結果、より一層の歯の治療が必要になり、最初の段階でちゃんと治療しておけば簡単な治療で済んでいたものを、ますます大掛かりな治療が必要になっていったりします。
『部分入れ歯』という、なんとも言えない先入観にとらわれること無く、その時、その時に、適切な治療を行っていくことで、長い期間に亘り、歯が健康な状態を保ち続けることが出来るようになります。