噛むことと唾液の大切な役割(Vol.1)
2016.12.25
『噛む』という機能の役割は、食べ物を細かく砕き飲み込み易くする咀嚼機能だけではありません。もちろん、食べ物を飲み込みやすくし、消化を助けるという最大の役割がありますが、その次に大切なのは『唾液を出す』という機能です。
噛むことによりお口の中は唾液で満たされます。
唾液の99%以上が水分ですが、残りの1%ほどの中に、さまざまな重要な機能が含まれています。唾液の主な機能は下記の通りです。
☑口腔内についた食べかすや歯垢を洗い流してくれる。
☑口の中の細菌の増殖を抑え、口臭などを予防してくれる。
☑歯の表面を修復し虫歯を防いでくれる。
☑酵素アミラーゼがデンプンを分解し消化しやすくしてくれる。
☑味を感じさせてくれる。
☑飲み込みやすい状態にしてくれる。
☑口腔内の傷を治してくれる。
などなど、実に様々な機能を有しているのが唾液です。
その重要な役割をする唾液は、『噛む』ことによって促進されるため、噛まずに柔らかい食べ物だけを食べていると、上記の役割が果たせなくなり、お口の中が汚れたり、虫歯が増えたり、口臭が発生したりしてしまいます。
『噛む』ということは、唾液を促進するためにも重要な役割を担っているということを再認識し、入れ歯をいれて、きちんと噛むことができるよう機能回復させることが重要です。