入れ歯安定剤は最低限の使用に(Vol.6)
2017.02.01
入れ歯安定剤は不安定な入れ歯にピタッとくっつくため、便利に感じられる方も多くいらっしゃる事でしょう。
しかし、入れ歯安定剤を使わないと入れ歯が合わないという状態は、むしろ『入れ歯がちゃんと合っていない』状態であることを認識する必要がありますので注意が必要です。
入れ歯が合わない理由は様々ですので、こういう場合は、きちんと歯科医院に見てもらい調整してもらう必要があります。
特に、入れ歯安定剤は誤った使い方により、余計入れ歯の不具合を悪化させる原因にもなりますので注意が必要です。歯科医院で見てもらうまでに、一時的に使用する分には問題ありませんが、中長期的に使用することは止めましょう。
従来、きちんと吸着するはずの歯茎と入れ歯の間に、入れ歯安定剤を塗りすぎたり、塗る必要の無い場所にまで塗ってしまったりすると、正しい位置に固定されなくなってしまいます。この状態のまま使用を続けると、だんだん噛合せがずれてしまい、顎の骨がどんどん減ったりします。長く使用することで、顎が変形してしまう恐れもでてきます。
また、入れ歯安定剤は汚れやすく、細菌が繁殖されやすいので、これも長期使用をおすすめしない理由です。
使用する場合には、きちんと取扱説明書を読み、緊急避難的な使用に留めておくことをおすすめします。
入れ歯安定剤に頼るのではなく、あくまでもピッタリとお口にあう入れ歯に調整してもらうことが最優先です。