入れ歯になると味覚が鈍くなるという誤解(Vol.8)
2017.02.09
総入れ歯になると、上顎全体を覆うほどの義歯が口の中を締めることにより、味覚を感じにくくなるのでは?という不安を感じられる方がいらっしゃいます。
確かに、最初は慣れるまでに、ちょっとした違和感を感じられてしまうのは仕方の無いことかもしれません。
しかし、人間の味覚センサーのほとんどが舌にあるので、義歯は影響しないというのが定説です。
人間の舌にある『味蕾(みらい)』という器官で味を感じ取り、ニューロン(神経細胞)を通して脳に命令が伝わります。
味覚は、基本的に酸味、塩味、苦味、旨味、甘味の5つの要素で成り立っています。この5つの味覚は上顎や下顎は関係しませんので、味が伝わりにくくなるという事はありません。
ですので、義歯に慣れることにより、味覚が感じにくいといった違和感も解消していきますのでご安心ください。